大分中央ロータリークラブ

2024/4/23 会長の時間

2024/4/23 会長の時間

クラブの発展・充実を目指そう

 先般発生した大分と愛媛、高知の震度6弱の地震について本日はお話ししたいと思います。特に震度とマグニチュードについて説明をさせていただきます。
 地震が発生すると、まずニュースで震度とマグニチュードが発表されます。これらは、どのような基準で決められているのでしょうか?
 まず震度とは、地震動の強さを表す尺度をいいます。一般的には気象庁震度階級が知られていますが、構造物の設計等を行う場合には工学的震度を用います。工学的震度は主に地震動の加速度(gal)をいいます。
 気象庁震度階級とは日本で使用されている独自の震度階級で地震の揺れの大きさを階級制で表す指標です。単に震度ともいいます。主に気象庁が中心となって定めたもので、2019年時点で、約4,400地点で観測が行われています。この観測機器は加速度計です。加速度計で加速度(gal)を測定し、おおよそ右のように決められます。
 過去に基準や段階が変更されたこともありますが、現在では、ほぼ揺れを感じない震度0から震度1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強、そして最大の7までの10段階が設定されています。こちらは、気象庁が発表している震度の揺れの程度の目安です。本日は震度4から7までの目安を皆様にご覧いただきます。
 続いて、今度はマグニチュードです。マグニチュードとは、地震が発するエネルギーの大きさを対数で表した指標値です。揺れの大きさを示す震度とは異なります。地震が発するエネルギーの大きさを E(単位:J)、マグニチュードをM とすると、次の関係があります。
 Log10E=4.8+1.5M
 この式からマグニチュードMが1大きくなると左辺の log10Eが1.5増加するので、エネルギーは32倍大きくなります(101.5 = 10√10 ≒ 31.62)。同様にマグニチュードが2大きくなるとエネルギーは1000倍になります(101.5×2 =103 = 1000)。また、マグニチュードで0.2の差はエネルギーでは約2倍の差になります。(101.5×0.2 = 100.3 ≒1.995)。
 では今回の地震はどのような規模だったのでしょうか?今回の地震の最大震度は6弱で、マグニチュードは6.4でした。これを阪神淡路大震災と比較すると、最大震度は7で、マグニチュードは7.4でしたので、震度指標は2つの差ですが、地震のエネルギー量としては今回の地震は1/32だったといえます。
 能登地震との比較でいえば最大震度は7でしたので、2段階の差ですが、エネルギー量としては1/64になります。
 東日本大震災との比較になると震度の差はやはり2段階ですが、エネルギーの量は1/7000くらいになってしまいます。
 よって、今回の地震は南海トラフ地震とは関連はないのではないかということが言われるわけです。
 皆様の地震に対する考え方の一助になれば幸いです。