
2025~2026年度会長 宇野 克英
品格そして魅力あるクラブへ
2025-2026年度、大分中央ロータリークラブの会長という重責を担うにあたり、身の引き締まる思いです。歴代会長をはじめ、会員の皆様が築き上げてこられた伝統と実績を礎に、次の一歩を踏み出すべく、本年度の活動方針を策定いたしました。
私たちのクラブは、長年にわたり地域社会に貢献し、会員相互の親睦を深めてきました。しかし、社会情勢は常に変化しており、ロータリークラブもまた、その変化に対応し、進化していく必要があります。特に、クラブの持続可能性は、今後の活動を継続していく上で重要な要素となります。
そして、国際ロータリー第2720地区の方針である「みんなでつなぐ、育てる、ロータリーリレーションシップ」は、まさに私たちが目指す魅力あるクラブの根幹をなすものです。会員一人ひとりの繋がりを強化し、互いを尊重し、成長を支え合う関係性を築くことは、クラブの活性化、ひいてはより質の高い奉仕活動へと繋がります。
そこで、2025-2026年度のテーマを『品格そして魅力あるクラブへ 』といたしました。
このテーマには、以下の5つの願いが込められています。
- 品格ある行動と持続可能な奉仕の実践: 会員一人ひとりが、高い倫理観を持ち、言動に責任を持ち、社会の手本となる品格を磨くこと。そして、地域社会のニーズを的確に捉え、将来にわたって継続可能な質の高い奉仕活動を実践することで、ロータリーの信頼と尊敬を高めること。
- 会員にとって持続的に魅力的なクラブ(ロータリーリレーションシップの強化): 会員がお互いを尊重し、協力し合い、共に成長できるような、温かく魅力的なクラブ運営を目指すこと。例会や活動内容の充実、部活動の積極的な交流を促進、新しい会員の歓迎と育成などを通して、クラブの活性化を図り、将来にわたる会員の維持と成長を目指すこと。
- 地域社会にとって持続的に魅力的な存在(地域との連携強化): 私たちのクラブが、地域社会にとってなくてはならない存在となること。奉仕活動を通じて地域課題の解決に貢献するだけでなく、地域の人々との交流を深め、連携を強化することで、地域社会全体の活性化に寄与し、長期的な信頼関係を構築すること。
- 組織としての持続可能性の追求(次世代育成と運営基盤の強化): 変化する社会情勢に対応し、柔軟かつ強固なクラブ運営体制を構築すること。財政基盤の安定化、効率的な運営、次世代のリーダー育成と会員の主体的な参加促進などを通して、クラブが永続的に活動を続けられる基盤を確立すること。
- 「みんなでつなぐ、育てる、ロータリーリレーションシップ」の実践: 会員一人ひとりが、地区方針を理解し、日々のクラブ活動の中で実践すること。多様な交流機会の創出、相互の知識・経験の共有、新会員への丁寧なサポート、共に学び成長する機会の提供などを通して、強固なロータリーリレーションシップを構築すること。
このテーマを実現するために、以下の重点目標を設定し、活動を推進してまいります。
重点目標
1.持続可能な奉仕プロジェクトの展開(地域ニーズと連携の強化):
○既存の奉仕プロジェクトを見直し、より効果的で長期的な視点を持った活動へと改善を図ります。
○地域社会の構造的な課題解決に貢献するため、継続性のある多様な分野での奉仕プロジェクトを企画・実施します。
○他の団体や企業、行政との連携を強化し、資源を有効活用しながら、より大きなインパクトのある活動を目指します。
○環境保全や青少年育成など、現代社会が抱える重要な課題への取り組みを強化し、次世代への貢献を意識します。
2.戦略的な会員増強と維持による組織の持続性向上(ロータリーリレーションシップを基盤に):
○多様な職業を持つ、志を同じくする新しい仲間を計画的に迎え入れます。
○入会後のオリエンテーションやメンター制度を充実させ、新会員のスムーズなクラブ活動への参加を支援し、長期的な定着を促します。既存会員との交流機会を積極的に設け、一体感を醸成します。
○会員一人ひとりがクラブ活動に積極的に関与できるよう、役割分担や情報共有を円滑に行い、主体的な参加意識を高めます。会員のスキルアップやリーダーシップ育成の機会を提供します。
○退会防止のため、会員のニーズや意見を継続的に把握し、魅力的なクラブ運営に努めます。次世代のリーダー育成にも積極的に取り組みます。会員間の相談やサポート体制を強化します。
3.魅力ある例会と会員間の持続的な親睦深化(「みんなでつなぐ」活動の推進):
○卓話の内容を充実させ、会員の知識向上や視野拡大に繋がる質の高い学びの機会を提供します。会員自身の職業や活動を紹介する機会を設け、相互理解を深めます。
○会員同士が継続的に交流を深めることができるような、多様な形式の例会や親睦活動、部活動を企画・実施します。趣味や関心を共有するグループ活動などを支援します。
○クラブ内外の情報を円滑かつ継続的に共有し、会員間のコミュニケーションを促進します。オンラインツールなども活用し、活発な情報交換を促します。
○家族ぐるみの交流を深める機会を設け、クラブの一体感を長期的に醸成します。
4.公共イメージの向上と持続的な広報活動の強化(地域との繋がりを意識して):
○クラブの活動内容や成果を継続的に地域社会に発信し、ロータリーの認知度と理解を高めます。地域住民との交流イベントなどを企画します。
○ウェブサイトやSNSなどの広報ツールを効果的に活用し、情報発信力を維持・向上させます。会員一人ひとりが広報活動に参加する意識を高めます。
○地域メディアとの良好な関係を維持・強化し、クラブの活動を広く報道してもらう機会を増やします。
○地域のお祭りやイベントへの継続的な参加などを通して、地域住民との交流を深めます。
5.ロータリー財団への理解と持続的な協力(ロータリアン意識の醸成):
○ロータリー財団の活動や意義について会員の理解を継続的に深めます。地区の研修会などへの参加を推奨します。
○ポリオ撲滅活動をはじめとするロータリー財団の活動に積極的に、かつ継続的に協力します。会員一人ひとりの意識向上を図ります。
○会員一人ひとりの寄付意識を高め、ロータリー財団への長期的な貢献を促進します。
結び
このテーマと重点目標を達成するためには、会員一人ひとりのご理解とご協力が不可欠です。変化する社会の中で、私たちのクラブが永続的に地域社会に貢献し、会員にとってかけがえのない存在であり続けるために、そして「みんなでつなぐ、育てる、ロータリーリレーションシップ」を実践し、より強固で魅力的なクラブを築き上げていくために、皆様の英知と情熱を結集し、活気に満ちた、そして地域社会にとってなくてはならない存在となるよう、精一杯努めてまいる所存です。
一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
大分中央ロータリークラブ 2025-2026年度 会長 宇野 克英