ー不易流行(ふえきりゅうこう)ー臆することなく挑戦しよう!
本日の会長の時間は「四つのテスト」について掘り下げて行きたいと思います。
皆さん例会で唱和したり、歌ったりするこのテスト。ロータリアンであれば良く耳にする言葉です。今から60年以上も前の大恐慌のさなか、一人のロータリアンが4項目からなる簡明な倫理指針を考案しました。この指針は、窮地にあった彼の会社を救うのに役立ったのです。この指針が表現していた内容や信条はまた、ほかの多くの人たちに対しても、倫理的羅針盤を提供することになりました。
やがて、国際ロータリーによって採用され、広く知れ渡ることになったこの四つのテストは、今日ではロータリーの基本理念の一つとなっています。今世紀におけるロータリーの最も素晴らしい声明の一つと言ってもよいでしょう。
そしてこの言葉を作ったのが、ハーバート J.テーラー(シカゴRC)です。テーラーは1893年に米国ミシガン州に生まれ、石油会社や不動産、保険などの事業を立ち上げ、順調に業績を伸ばしました。ある時、破産寸前状態にあったシカゴのクラブ・アルミニウム社の再建を依頼されました。その後社の倫理訓について構想を巡らせ、100語からなる文章をしたためましたが、やがてそれを7つにまとめました。それもちょっと長すぎると考え、現在の4つになりました。四つのテストは徐々に同社のあらゆる面における指針となっていき、ディーラーや顧客、そして従業員の間に同社に対する信頼と好意が生まれることになりました。四つのテストは社風の一部となり、やがてクラブ・アルミニウム社に対する信望は高まり、財政の改善に寄与することとなったのです。
テーラーはロータリー創立50周年記念にあたる1954-1955年度RI会長に就き、四つのテストの著作権をRIに譲ったそうです。
四つのテストは職業奉仕の理念を端的に表すものとして、自社でも活用されている会員もいます。私も判断する時にこのテストを使うことがあります。皆さんも色んな場面でご活用されてみてはいかがでしょうか。