大分中央ロータリークラブ

2024/5/28 会長の時間

2024/5/28 会長の時間

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 こんなことってありませんか?「会長、申し訳ありません。今回のミスを反省し、次回は必ず汚名挽回します。」
 あるプロジェクトで、残念ながら期待通りの結果を残すことができなかったある若手社員がいたとします。会長は、彼の次回への意気込みを聞いて、心配そうにこう呟きました。「汚名は挽回するものじゃないよ、本当に大丈夫かな…。」こういう時、本当はどのような表現をすればよかったのでしょうか?実際には「名誉挽回」や「汚名返上」と言うべきところを「汚名挽回」と言ってしまったのです。
 今回は、そういった間違いやすい日本語の中でも特によく使ってしまいがちなものをピックアップして、紹介します。それではこれから言い間違い、書き間違いしやすい日本語を以下に示します。

 それでは皆さんと一緒に考えていきましょう?
 どこが間違っているでしょう。『濡れ手で泡』→正解は『濡れ手で粟』、「粟」はイネ科の穀物。濡れた手で粟をつかもうとすると、たくさんの粟の粒がついてくることから、苦労せずに利益を得ることを意味します。「濡れ手に泡」ではありません。
 次はこの事例です。『とんでもございません』→正解は『とんでもないことでございます』、「とんでもない」は、「思いもかけない、意外である」や「まったくそうではない」ことを意味します。これを丁寧に言おうとして「ない」を「ございません」に変えようとすると「とんでもございません」となりますが、これは誤りです。「とんでもない」で一つの言葉ですので「ない」だけを変えることはできません。そのため、「とんでもない」はそのままにしてその後ろを丁寧な表現にし、「とんでもないことでございます」という言い方にする必要があります。
 次は『過半数を超える』→正解は『半数を超える』です。「過半数」自体、「半数を超える」という意味になりますので「過半数を超える」だと「超える」が重複して誤りとなります。
 本日は、まだまだたくさんの例をご紹介いたします。何かの時の参考にされてください。