
品格そして魅力あるクラブへ
「疾病予防と治療月間について」
まず、ロータリーが世界的に取り組んできた「END POLIO NOW(ポリオ根絶キャンペーン)」について触
れたいと思います。
ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ、かつては日本でも多くの患者が発生し、子どもたちの命や健康を奪った
恐ろしい病気でした。戦後の日本では流行が繰り返され、後遺症に苦しむ方も少なくありませんでした。
日本で最後にポリオ患者が確認されたのは1980 年であり、その後国内での発症はなくなり、1994 年には日本が世界保健機関(WHO)からポリオ根絶国として正式に認定されました。
しかし、世界ではまだ完全な根絶には至っておらず、残る流行地域はアフガニスタンとパキスタンの2 か国のみです。
ロータリーは1985 年以来、40 年以上にわたりポリオ根絶活動を続け、累計で20 億ドル以上の資金を投入してきました。さらに、ロータリーの寄付に対してビル&メリンダ・ゲイツ財団が倍額を上乗せして寄付する「マッチング支援」も行われており、世界中の子どもたちにワクチンを届ける活動が一層加速しています。これは「疾病予防と治療」の分野におけるロータリーの象徴的な成果です。
次に、私たちの地域についてです。大分県は全国的にも健康寿命が高い県として知られています。令和2 年の調査では男性が全国1 位(73.72 歳)、女性も全国9 位(87.99 歳)という素晴らしい結果を残しました。最新の令和4 年調査でも、男性は25 位(72.37 歳)、女性は10 位(75.94 歳)と依然として上位に位置しています。これは県民の皆さまが日頃から健康に気を配り、予防や生活習慣改善に努めている成果だと思います。
そして、健康寿命をさらに延ばすために欠かせないのが定期的な健康診断です。統計によれば、日本人は生涯で約5 ~ 6割ががんにかかりますが、がんで死亡するのは約2 割程度です。この差は、健康診断や検診によって早期発見・早期治療が可能となり、多くの命が救われていることを示しています。
一方で、世界には基本的な健康診断すら受けられない人々が数多く存在します。医療機関へのアクセスが限られ、検診を受けられないために病気が重症化してから初めて治療を受けるケースも少なくありません。だからこそ、私たちは自分の健康を守るために健康診断を受けることを当たり前の習慣とし、同時に国際的な医療支援にも目を向けていく必要があります。
「疾病予防と治療月間」を機に、改めて自分自身の健康を見直すとともに、クラブとして社会にどのような貢献ができるかを考える機会としたいと思います。小さな取り組みでも積み重ねれば大きな力となり、地域や世界の人々の命を守ることにつながります。
皆さまのご理解とご協力をお願いし、今月の会長の時間とさせていただきます。


