大分中央ロータリークラブ

2025/7/15 会長の時間

2025/7/15 会長の時間

品格そして魅力あるクラブへ

母子の健康月間
 毎年、5 歳未満で命を落とす子どもは、世界で推定590 万人。その原因は、栄養失調、適切な医療や衛生設備の欠如など、どれも予防が可能なものばかりです。
 予防可能な原因で母と子どもが命を落とすことなどあってはならないと私たちロータリー会員は考えます。すべての母子が質の高い医療を受けられるよう、そして出産で命を落とす母親がいなくなり、子どもがすくすくと成長できるように私たちは支援活動を行っています。
ロータリーはこんな活動をしています
 教育、予防接種、出産キット、移動クリニックなど、ありとあらゆる方法で母子の健康を推進しています。また、女性を対象に、HIV 母子感染の予防、母乳による授乳、病気の予防に関する教育も行っています。
救命救急診療
日本の姉妹都市との絆、ブラジルの新生児を救う
 ブラジル・リベイラバレーの病院(Dr. LeopoldoBevilacqua Regional Hospital) に対し、Registro-Ouroロータリークラブ(ブラジル)とRegistro ロータリークラブは、岐阜県中津川の2 つのロータリークラブとパートナーとなり、グローバル補助金プロジェクトを実施しました。ロータリアンは172,500 ドル(約1,900 万円)を集め、新生児の集中治療室に保育器5 台を追加。これにより、それまでの倍近い新生児の受け入れができるようになりました。
 2013 年には新生児129 名、プロジェクト完了後も毎年、新生児約220 名の命を救っています。
 また、換気装置5 台、ビリルビン測定装置1 台、ベビーベッド3 台、血圧・心拍数モニター5 台、新生児黄疸光線治療器1 台も設置したほか、住民を対象に出産前ケアのワークショップの推進にも貢献しました。この活動は、医療サービスや出産前ケア・母乳の重要性についてあまり知らなかった遠隔地の妊婦にとって、大きな支えとなりました。
ロータリークラブは、出産前ケアと母乳の重要性を伝える活動も支援しました。中津川のロータリアンは以前、補助金で困難を経験したことから国際活動の支援を断念していましたが、今回の経験が大きな転機となりました。この変化を導いたのは、レジストロ市と中津川市の「姉妹都市」提携です。
 双方のロータリアンは、定期的に交流して友好を深めてきました。だからこそ日本のロータリアンも、自分たちの資金が有効に使われると確信できたのでしょう。日系人で日本語を流暢に話せるシミズさんの存在も、信頼関係とコミュニケーションの構築に大きく寄与しました。
ナイジェリアの家族支援のために「大規模プログラム補助金」で女性の根本的ニーズに焦点を当てる
 ロータリー財団は6 月、「ナイジェリアの家族の健康のための協力」(Together for Healthy Families in Nigeria)と呼ばれるこのプログラムに2 番目の大規模プログラム補助金(200 万ドル)が授与されることを発表しました。
 第1860 地区(ドイツ)が第9110 地区、第9125 地区、第 9141 地区、第9142 地区(ナイジェリア)と提携し、「母子の健康のためのロータリー行動グループ」とも協力しています。ナイジェリアのロータリアンとローターアクターは、プロジェクトにおける活動の調整、研修の監督、アドボカシー活動の主導、政府への働きかけを行います。
安全な出産
 清潔な出産キットの配布、安全な出産方法に関する保健従事者の研修など、妊婦が安全な環境で出産できるよう支援しています。
1歳を迎えられるように
 母乳に関する母親への指導、予防接種と定期健診の推進、防虫加工の蚊帳の配布など、赤ちゃんを守るための支援をしています。
出産前ケアの移動クリニック
 ハイチは、西半球で母子の死亡率が最も高い国。この国で、医療ボランティアと助産師が僻地に住む母と子どもに医療ケアを提供できるよう、医療機器を搭載したジープを寄贈しました。
可動式がん検診支援
 インドにおける、可動式の癌検診機器一式の提供と、認識向上を目的とした研修の実施。
産科ろう孔の治療
 自宅出産を安全に行うため、ロータリー会員が300 万ドルを投入して5 年間の試験的プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、2005 年以来、産科ろう孔で苦しむ女性たちの尊厳と希望を取り戻すために、当初の目標を500 人上回る1500 人の治療を行ってきました。