大分中央ロータリークラブ

2025/3/25 会長の時間

2025/3/25 会長の時間

ー不易流行(ふえきりゅうこう)ー臆することなく挑戦しよう!

 本日は「万世一系」についてお話します。万世一系( ばんせいいっけい)とは、永久に一つの血統が続くこと。万世は永久、一系は一筋の血統という意味です。
 これは日本の皇室を例に取ってみると、神武天皇より現在の今上(きんじょう)天皇まで126代に
渡って男系天皇で繋がれてきました。要は今の天皇の男親を辿って行けば神武天皇に行き着くということです。さらに日本の国歌も「天皇の治世」を奉祝する歌であり、皇統の永続性(万世一系)がテーマであり、世界で最も短い国歌が世界で最も長命な王朝を称えています、世界中を見ても類を稀に見ない事です。
 では、万世一系に基づいて現在の王位継承順位を見てみますと、天皇皇后の子供が一位となるのですが、愛子様は女子なので継承できません。よって、兄弟の秋篠宮様が一位となり、その子供の悠仁様が2位、天皇の叔父にあたる常陸宮様が3位ということになり、男系で継承されるということになります。
 ただ、過去に女性の天皇が居たので万世一系にならないのではないかと思われる方が居ると思いますが、それはあくまで次の男子天皇までの中継ぎです。例えば、王位継承順位でなるべき天皇がまだ子供だった場合、公務を果たす事は難しいので、大人になるまでの間女性が天皇をします。ちなみに過去に8人女性天皇が居ました。いずれも未亡人、または生涯独身を貫いたそうです。
 次に遺伝子の視点から万世一系について見てみると、男性の染色体はXY女性XXです。結婚して子供が生まれると男子はXY、女子はXXという染色体を持ち、男性しかないY染色体を引き継ぎます。これが男系の万世一系になります。
 現在の天皇は神武天皇のY染色体を持っている、更に言うなら今から2682年に渡って一度も途絶えることなく引き継がれてきたことになります。
 古代の人が遺伝子や染色体のことを知るはずがありませんが、これを見ると男系へのこだわりが垣間みえます。皆さんも改めて自分の先祖をたどるべく系譜を見れば、新たな発見や驚きがあるかもしれません。