大分中央ロータリークラブ

2024/11/12 会長の時間

2024/11/12 会長の時間

 本日は玉田会長の代理で、私が会長の時間を務めさせていただきます。それから職場例会ということで、九州電力新大分発電所にての会長の時間となりますので、今日は電気の豆知識についてお話いたします。
 古代の電気(歴史上最古の記述)
 紀元前600年(2600年前)ギリシャの哲学者“タレス”が琥珀を布でこすると、ホコリや羽根などの軽いものを引きつ
けることに気づきました。(静電気)
 この事が電気に関する歴史上の最初の記述ですが、静電気が発生したとまでは解っていません。琥珀の古代ギリシャ語”elektron”がエレクトロン・エレクトロニクス等の単語の語源になりました。
 日本では「続日本紀」の和銅6年(713年)の記述に、「近江国(現在の滋賀県)より慈石(磁石)を献ず」とあります。
 マグネットの語源については以下の通りです。
①羊飼いの少年”マグネス”が、不思議な石を発見したところからの説。
②トルコ南端のエーゲ海近くにあったとされる磁石の産地”マグネシア”の地名からの説があります。
 電気の原理の発見についてはタレスの時代から2000年間、摩擦電気研究の進展はありませんでした。
 1600年(日本では関ヶ原の戦いの時代)イギリスの学者”ウィリアム・ギルバート”が実験を用いた近代的手法で静電気を解明。電気や磁気を理論的に考えるきっかけとなりました(検電器を発明)。それから150年後の1752年、アメリカの“ベンジャミン・フランクリン(1776年のアメリカ独立宣言の起草委員5人の1人)”が雷が静電気であることを凧揚げ実験で証明しました。以後、電気の理論が大きく進むきっかけになりました。
 続いて電気理論が発展(18世紀中頃~19世紀の産業革命と同時進行)しました。フランクリンの稲妻が電気現象であることの証明は、後の電気に関する科学者達に大きな影響を与えました。
 その後1785年 クーロンの法則(土圧で有名)、磁石には2つの異なった極があり、同じ極は反発、異なる極は引き合う現象を発見しました。
 1800年 ボルタの電池についてボルタが電池を発明。以後、電気実験が容易になります。(原理は1777年)
 また1826年にはオームの法則の発表、オームが電流(A)、電圧(V)、抵抗(Ω)の関係を示す公式を発見しま
す。V=RI(中学校で習ったと思います)
 1831年には電磁場理論の発見、マイケルファラデーが電流と磁気の相互作用を発見。後の研究の基礎となる発見で、翌32年、スタージャンが実用モーターを発明します。
 続いて1861年、電磁気学の基礎方程式の確立、マックスウェルがクーロンやファラデーの実験を基に、電気理論の方程式を確立します。また光も電磁波と予想します。
 そして最後に1884年にフレミングの法則の発表、フレミングがファラデーの電磁場理論を左右の3本の指を使って学生に解り易く説明しました。皆さん習ったことがあると思います。以上、いろいろお話いたしました。今日は、これからいろいろ学んでまいりましょう。